ゼロから学ぶ土木施工管理

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コンクリートの養生は過去問でどう問われる?湿潤養生期間の引っかけ整理

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打ち終わったら終わり、ではないのを知っていましたか?固まる間に乾いてしまうと、強度が出ません。水分を保つ養生こそ、コンクリートの仕上げです。年度別の問われ方も見ておきましょう。

この記事の要点

養生は、打込み後のコンクリートを乾燥させず、適切な温度に保って硬化を進める作業です。

湿潤養生の期間は、セメントの種類と気温で変わります。過去問での問われ方を年度別に押さえます。

コンクリートは、水とセメントが反応して固まります。途中で乾いたり凍ったりすると反応が止まり、強度・耐久性が下がります。それを防ぐのが養生です。

養生は、打込み後のコンクリートを乾燥させず、適切な温度に保って硬化を進める作業です。

養生の目的と方法

打込みのあと、コンクリートが必要な強度になるまで守るのが養生です。主な方法は次のとおりです。

  • 湿潤養生…散水・湛水・養生マット・膜養生などで、表面を乾燥させない
  • 温度の管理…寒いときは保温・給熱、暑いときは急な乾燥を防ぐ
  • 養生中は、振動や大きな荷重を与えない

なお、養生温度が低いと、必要な強度を得るまでの期間は長くなり、温度が高いと短くなります。

湿潤養生の期間

湿潤養生の期間は、セメントの種類と日平均気温で決まります。日平均気温15℃以上での目安は次のとおりです。

セメントの種類養生日数(日平均15℃以上の目安)
早強ポルトランドセメント3日
普通ポルトランドセメント5日
混合セメントB種7日

混合セメントB種は、反応がゆるやかなため、普通ポルトランドセメントよりも湿潤養生期間を長くします。また、気温が下がるほど期間は長くなり、普通ポルトランドセメントでは日平均10℃以上で7日、5℃以上で9日が目安です。

養生の注意点

膜養生をする場合は、膜養生剤を、コンクリート表面の水光りが消えた直後に散布します。早すぎても遅すぎても効果が下がります。

寒中コンクリートでは、水でしばしば飽和される露出面のほうを、普通の露出面より養生期間を長く設定します。凍害を受けやすいためです。

混同しやすい用語

湿潤養生 と 膜養生

どちらも乾燥を防ぐ養生ですが、やり方が違います。湿潤養生は、散水や養生マットなどで外から水を与え続けて、表面を湿った状態に保ちます。膜養生は、コンクリート表面に膜養生剤を散布して膜をつくり、内部の水分が逃げるのを防ぎます。水を足し続けるのが湿潤養生、膜でふたをするのが膜養生、と見分けられます。

過去問でどう問われたか

コンクリートの養生は、平成18年度から令和7年度まで、1級・2級で繰り返し問われています。引っかけは、養生期間の長短と、養生方法のタイミングです。

  • ①養生期間の長短(混合セメントや低温では、長くするのか短くするのか)
  • ②養生方法のタイミング(膜養生剤の散布時期、パイプクーリングの水温)
年度・級・No.問われ方/引っかけ
令和7年度 2級 No.13養生の留意点。「気温が低い時期は高い時期よりも養生期間を短くする」とするのは誤り(低温ほど長くする)
令和6年度 2級 No.13混合セメントの湿潤養生期間を「普通ポルトランドより短くする」とするのは誤り(反応がゆるやかで長くする)
平成25年度 1級 No.10マスコンクリートのパイプクーリング通水を「0℃を目処にできるだけ低温にする」とするのは誤り(温度差が大きいとひび割れ→急冷を避ける)
平成18年度 1級(第二次) 問題3記述式。膜養生・給熱養生・型枠取外し時期など、コンクリート施工の基本原則から適切でない点と理由を書かせる

くり返し問われる核心は養生期間の長短です。「混合セメントの養生期間を普通より短くする」「低温時は養生期間を短くする」とする記述は誤りです。混合セメントは反応がゆるやかなため、また気温が低いほど反応が遅いため、いずれも養生期間は長くします。

方法では、膜養生剤は表面の水光りが消えた直後に散布し、パイプクーリングは温度差が大きすぎるとひび割れを招くため急冷を避けます。

理解度チェック

問題:混合セメントB種は、普通ポルトランドセメントよりも湿潤養生期間を長く設定する。

〇か×か。

答え:

混合セメントB種は反応がゆるやかなため、普通ポルトランドセメントより湿潤養生期間を長くします(令和6年度 2級 No.13)。

問題:養生温度が低いと、必要な強度を得るまでの期間は短くなる。

〇か×か。

答え:×

逆です。養生温度が低いと必要な強度を得るまでの期間は長くなり、温度が高いと短くなります(令和7年度 2級 No.13)。

問題:膜養生剤は、コンクリート表面の水光りが消えた直後に散布する。

〇か×か。

答え:

膜養生剤は、表面の水光りが消えた直後に散布します。早すぎても遅すぎても効果が下がります。

まとめ

養生は、打込み後のコンクリートを乾燥させず、適切な温度に保つ作業です。

湿潤養生の期間は、早強より普通、普通より混合セメントB種が長く、気温が下がるほど長くなるのが要点です。

湿潤養生期間の長短や養生方法のタイミングが、過去問でよく問われます。

参考資料

  • 土木学会「コンクリート標準示方書」
  • 国土交通省「土木工事共通仕様書」
  • 過去問の問われ方は、全国建設研修センター公表の試験問題(平成18年度?令和7年度)にもとづきます(問題文は転載せず論点のみ記載)。

※ 養生日数は標準的な目安です。基準の改定や現場条件で変わるため、最新の資料で確認してください。

ゼロから学ぶ土木施工管理 編集部

この記事を書いた人

ゼロから学ぶ土木施工管理 編集部

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

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