令和7年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期)No.26は、アスファルト舗装の破損に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も適当でないものを1つ選びます。
この問題は、供用後のアスファルト舗装に現れる代表的な破損(わだち掘れ・亀甲状ひび割れ・縦断方向の凹凸・線状ひび割れ)の見分け方を問うものです。破損の名前と現れる形より、それぞれが路面のどこに、どんな形で生じるかを正しく結びつけられているかが分かれ目になります。
引っかけの核心は1点、亀甲状ひび割れの発生位置です。路床・路盤の支持力低下で生じるこの破損が、車輪の通過するわだち部から出るのか、車線の中央部から出るのかが問われます。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(最も適当でない記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | わだち掘れは、車輪の通過位置に走行方向へ連続して生じるへこみ |
| 2 | ×(誤り) | 亀甲状ひび割れは支持力低下によりわだち部から発生する。「車線中央部から」は誤り |
| 3 | ○(正しい) | 縦断方向の凹凸は、路面に生じる波長の長い不陸(長い周期の凹凸) |
| 4 | ○(正しい) | 線状ひび割れは、縦方向・横方向に生じる比較的長いひび割れ |
選択肢2が、亀甲状ひび割れの発生位置を「主に車線中央部から」とした点で誤りで、正しくは車輪が通るわだち部から発生します。
亀甲状ひび割れは、亀の甲羅のように網目状の細かいひび割れが面で広がる破損で、舗装の傷みとしては重症に分類されます。原因は路床・路盤の支持力低下です。下の層が荷重を支えきれなくなると、その上のアスファルト層が繰り返しの輪荷重でたわみ、耐えきれずに割れていきます。
このたわみが最も大きくなるのは、車輪が繰り返し通過するわだち部です。まずわだち部に走行方向の線状ひび割れが出て、雨水が路床・路盤に浸み込むとさらに支持力が落ち、線状ひび割れが網目状に進行して亀甲状ひび割れになります。発生の起点は車線の中央ではなく、荷重が集中する車輪の通過位置です。
選択肢2は、この破損が「主に車線中央部から発生する」としています。支持力低下による亀甲状ひび割れは車輪の通るわだち部から発生するため、車線中央部からとするのは発生位置の取り違えで誤りです。これが最も適当でない記述になります。選択肢1のわだち掘れも同じわだち部に生じますが、こちらは割れでなくへこみという形の違いで区別します。
問題:亀甲状ひび割れは、路床・路盤の支持力低下により、主に車線の中央部から発生する。
〇か×か。
答え:×
亀甲状ひび割れは、車輪が繰り返し通過するわだち部から発生します。支持力低下でわだち部のたわみが大きくなり、線状ひび割れを経て網目状に進行します。中央部からではありません。
問題:わだち掘れは、車輪の通過位置に走行方向へ連続して生じるへこみである。
〇か×か。
答え:〇
わだち掘れは、車輪が通る位置に走行方向へ連続して生じるへこみです。塑性変形や下層の支持力不足などが原因になります。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。数値・手順は標準的な内容で、最新の基準・便覧で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年6月