令和7年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期)No.28は、ダムの施工に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も適当でないものを1つ選びます。
この問題は、ダムの基礎掘削から基礎処理、堤体打設、フィルダムの構造までを横断して問うものです。重力式コンクリートダムのRCD工法と、中央コア型ロックフィルダムの材料配置という2つの工種で、それぞれの基本を正しく覚えているかが分かれ目になります。
引っかけの核心は1点、RCD用コンクリートの横継目を設ける方向です。横継目はダム軸に直角(横断方向)に設けるのが正しく、「ダム軸に平行」とあれば方向を取り違えていないかが問われます。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(最も適当でない記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | ダムの基礎掘削は、ベンチカット工法などにより段階的に掘り下げて行う |
| 2 | ○(正しい) | 重力式コンクリートダムでは、基礎処理としてコンソリデーショングラウチングとカーテングラウチングを行う |
| 3 | ×(誤り) | RCD用コンクリートの横継目は、ダム軸に直角(横断方向)に設ける。「ダム軸に平行」は誤り |
| 4 | ○(正しい) | 中央コア型ロックフィルダムは、中央のコアに遮水性材料を用い、その上下流側に半透水性材料(フィルター)を用いる |
選択肢3が、RCD用コンクリートの横継目を「ダム軸に平行」とした点で誤りで、正しくはダム軸に直角(横断方向)に設けます。
RCD工法は、超硬練りで貧配合のRCD用コンクリートをダンプトラックで運び、ブルドーザで薄く敷き均してから振動ローラで締め固める、重力式コンクリートダムの合理化施工法です。堤体全面に水平に連続して打ち込むため、ブロックごとに型枠で区切る従来の柱状工法と違い、横継目を後から人工的に設ける必要があります。
この横継目は、敷き均したコンクリートが固まる前に振動目地切機を使い、ダム軸に直角(堤体の上下流方向=横断方向)に造成します。横継目は、温度変化に伴う収縮で堤体に生じるひび割れを、あらかじめ決めた位置に集めて制御するためのものです。
選択肢3は横継目を「ダム軸に平行」としており、方向が逆です。横継目をダム軸に平行に設けると、収縮ひび割れを制御する位置が堤体の流れ方向とずれ、横継目本来の役割を果たせません。ダム軸(堤体が川をせき止める方向)と、それに直角な横断方向を取り違えさせるのが、この肢のねらいです。
問題:RCD用コンクリートの横継目は、振動目地切機を用いてダム軸に平行に設ける。
〇か×か。
答え:×
横継目はダム軸に直角(横断方向)に設けます。ダム軸に平行とするのは方向の取り違えで、収縮ひび割れを制御する位置がずれてしまいます。
問題:中央コア型ロックフィルダムは、中央のコアに遮水性材料を用い、その上下流側に半透水性材料を用いる。
〇か×か。
答え:〇
中央の遮水性コアの上下流側に半透水性のフィルター材を、その外側に透水性のロック材を配置します。フィルターはコア材の流出を防ぎ、浸透水を安全に排水する役割を持ちます。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。数値・手順は標準的な内容で、最新の基準・技術資料で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年6月