ゼロから学ぶ土木施工管理

ゼロから学ぶ土木施工管理
  1. HOME > 専門土木 > RCD工法

RCD工法は過去問でどう問われる?締固めは振動ローラか内部振動機か

編集部キャラクター

編集部

RCDの締固めは、バイブレータ(内部振動機)?振動ローラ?答えは振動ローラです。面状に敷いて振動ローラで締め固めるのがRCD。内部振動機と書くのが引っかけです。過去問での問われ方を年度別に見ておきましょう。

この記事の要点

RCD工法は、超硬練りコンクリートをブルドーザで敷き均し、振動ローラで締め固める面状の工法です。

ダムコンクリートの合理化施工です。柱状ブロック工法との違いと、過去問での問われ方を年度別に押さえます。

コンクリートダムを能率よくつくる工法がRCD工法です。施工の流れと使う機械、似た工法との違いが、試験でよく問われます。

RCD工法は、超硬練りコンクリートをブルドーザで敷き均し、振動ローラで締め固める面状の工法で、ダムコンクリートの合理化施工です。

RCD工法の特徴

RCD工法は、水分の少ない超硬練りのコンクリートを、ダム全面に薄く敷いて振動ローラで締め固める面状の工法です。重力式コンクリートダムを能率よく施工できる合理化工法として用いられます。単位セメント量を少なくして水和熱を抑えるのも特徴です。

RCD工法の施工手順(運搬・敷均し・締固め・横継目)の流れ図 運搬 ダンプトラック 敷均し ブルドーザ 締固め 振動ローラ 横継目 振動目地切り機
RCD工法の施工手順。運搬・敷均し・締固め・横継目で使う機械が決まっています。

RCD工法の施工手順

運搬と敷均し

コンクリートの運搬には、一般にダンプトラックを使用します。運んだコンクリートは、ブルドーザなどを用いて面状に敷き均します。

締固めと横継目

敷き均したコンクリートは、振動ローラで締め固めます。内部振動機ではなく、面を転圧する振動ローラを使うのが特徴です。横継目は、敷均し後に振動目地切り機などを使って設置します。

柱状ブロック工法との違い

従来からある柱状ブロック工法は、コンクリートダムを適当な大きさのブロックに分割して、ブロックごとに施工する工法です。通常のコンクリートを内部振動機で締め固めます。RCD工法は面で一気に、柱状ブロック工法はブロックごとに施工する点が異なります。

混同しやすい用語

RCD工法 と 柱状ブロック工法

どちらもコンクリートダムの施工法ですが、進め方と締固めが違います。RCD工法は、超硬練りコンクリートを面状に敷いて、振動ローラで締め固めます。柱状ブロック工法は、ダムをブロックに分割し、通常のコンクリートを内部振動機で締め固めます。面で締め固めるのがRCD、ブロックごとに内部振動機で締めるのが柱状ブロック、と見分けられます。

過去問でどう問われたか

RCD工法とダムコンクリートの施工は、平成25年度から令和7年度まで、2級・1級で繰り返し問われています。引っかけは、各工程の機械と材料の取り違えです。

  • ①締固めの機械(振動ローラか、内部振動機か)
  • ②材料の性質(単位セメント量が少ないか、多いか/容積変化が小さいか、大きいか)
  • ③ダム施工の細部(横継目・止水板の配置)
年度・級・No.問われ方/引っかけ
令和7年度 2級 No.28RCD用コンクリートを「単位セメント量が多い」とするのは誤り(少なくして水和熱を抑える超硬練り)←材料の取り違え
令和6年度 1級 No.39ダムの打込み。横継目の止水板の配置が問われ、「上流端付近に主副1枚」とする記述が誤り
平成27年度 2級 No.23RCD工法の締固めを「内部振動機(バイブロドーザ等)で行う」とするのは誤り(振動ローラで締め固める)←締固めの取り違え
平成25年度 2級 No.23ダムコンクリートに求める性質。「容積変化が大きい」は誤り(容積変化は小さいことが望ましい)

いちばんの核心は締固めの機械です。RCD工法の締固めを「内部振動機で締め固める」とする記述は誤りです。RCD工法は面を転圧する振動ローラで締め固めます。内部振動機を使うのは柱状ブロック工法などの通常のコンクリートです。

材料では、RCD用コンクリートは単位セメント量を少なくして水和熱を抑える超硬練りです。「単位セメント量が多い」とする記述は誤りです。

締固めの取り違えを問う設問は、選択肢ごとの正誤を平成27年度 No.23(RCD工法)のページで確認できます。

理解度チェック

問題:RCD工法のコンクリートの締固めは、振動ローラで行う。

〇か×か。

答え:

RCD工法は面状に敷いて振動ローラで締め固めます。内部振動機ではありません(平成27年度 2級 No.23)。

問題:RCD用コンクリートは、単位セメント量を多くして水和熱を高めたコンクリートである。

〇か×か。

答え:×

RCD用コンクリートは単位セメント量を少なくして水和熱を抑える超硬練りです。多くするのではありません(令和7年度 2級 No.28)。

問題:柱状ブロック工法は、ダムを面で一気に施工し、振動ローラで締め固める工法である。

〇か×か。

答え:×

それはRCD工法です。柱状ブロック工法はブロックに分割し、内部振動機で締め固めます。

まとめ

RCD工法は、超硬練りコンクリートをブルドーザで敷き均し、振動ローラで締め固める面状の合理化施工です。

締固めは内部振動機でなく振動ローラ、単位セメント量は多くなく少ないのが要点です。

締固めの機械と材料の取り違えが、過去問でよく問われます。

参考資料

  • 国土交通省「ダムコンクリート施工(RCD工法)」関連資料
  • 土木学会「ダムの施工」関連資料
  • 過去問の問われ方は、全国建設研修センター公表の試験問題(平成25年度?令和7年度)にもとづきます(問題文は転載せず論点のみ記載)。

※ 工法・手順は標準的な内容です。基準の改定や現場条件で変わるため、最新の資料で確認してください。

ゼロから学ぶ土木施工管理 編集部

この記事を書いた人

ゼロから学ぶ土木施工管理 編集部

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

Topへ >>

  1. HOME > 専門土木 > RCD工法