ゼロから学ぶ土木施工管理

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令和7年度 2級土木施工管理技士 No.36を解説、下水道管渠の更生工法(さや管・製管)

令和7年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期)No.36は、下水道管渠の更生工法に関する問題です。この問題では、2つの説明文①②が示され、それぞれに当てはまる工法名の組合せとして最も適当なものを、4つの組合せから1つ選びます。

この問題のポイント

下水道管渠の更生工法は、既設の老朽管を掘り返さずに内側から新しい管を作る工法で、作り方の違いから反転工法・形成工法・製管工法・さや管工法に分かれます。この問題は、説明文①②が示すしくみがこの4つのどれに当たるかを正しく言い当てられるかを問います。

引っかけの核心は、さや管工法製管工法の取り違えです。あらかじめ完成した管(二次製品)を入れるのか、現場で材料を組み立てて管をつくるのかで分かれます。

※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢1(①さや管工法/②製管工法)

各選択肢の正誤

説明文の正しい工法名は、①=さや管工法、②=製管工法です。これに合う組合せを選びます。

選択肢①/②の組合せ正誤解説
1さや管工法/製管工法○(正しい)①②とも説明文に一致する。これが正答
2形成工法/製管工法×(誤り)①が違う。二次製品の管を挿入するのは形成工法でなくさや管工法
3製管工法/形成工法×(誤り)①②とも違う。①はさや管工法、②は製管工法
4さや管工法/形成工法×(誤り)②が違う。かん合して管をつくるのは形成工法でなく製管工法

選択肢1のポイント(ここが正しい)

更生工法は、作り方で次の4つに分けて覚えます。

  • 反転工法:樹脂を含浸させた材料を既設管内に反転させながら挿入し、加圧したまま熱や光で硬化させて管をつくる
  • 形成工法:硬化性樹脂を含む材料を既設管内に引き込み、加圧して密着させ、熱・光・常温で硬化・形成する
  • 製管工法:既設管内で硬質塩化ビニル材などをかん合(組み立て)して管をつくり、既設管との間隙に充填材を充填する
  • さや管工法:既設管より小さい二次製品の管を挿入し、既設管との間隙に充填材を注入する

説明文①は「工場で製作された二次製品の管を既設管渠内に牽引挿入し、既設管との間隙にモルタル等の充填材を注入する」というしくみです。あらかじめ工場で完成した管を入れて、生じた隙間に充填材を注入するのはさや管工法です。

説明文②は「既設管渠内で硬質塩化ビニル材などをかん合して管をつくり、隙間に充填材を充填する」というしくみです。現場で材料を組み立てて管そのものをつくるのは製管工法で、形成工法ではありません。形成工法は材料を引き込んで密着・硬化させる工法で、部材を組み立てて管をつくる工法ではない点で分かれます。

したがって①=さや管工法、②=製管工法となり、この組合せの選択肢1が最も適当です。

覚え方

  • さや管=完成品の管を「入れる」、製管=材料を「組み立てて管をつくる」
  • さや管・製管はどちらも既設管との間隙に充填材を入れる(複合管系)
  • 反転=反転させて挿入し硬化、形成=引き込んで加圧密着し硬化(材料を硬化させる系)
  • ②「かん合して管をつくる」を形成工法と読ませる引っかけに注意。かん合=製管

理解度チェック

問題:工場で製作された二次製品の管を既設管渠内に挿入し、既設管との間隙に充填材を注入する工法は、形成工法である。

〇か×か。

答え:×

完成した二次製品の管を挿入し、間隙に充填材を注入するのはさや管工法です。形成工法は材料を引き込んで密着・硬化させる工法で、別物です。

問題:既設管渠内で硬質塩化ビニル材などをかん合して管をつくり、隙間に充填材を充填する工法は、製管工法である。

〇か×か。

答え:

現場で材料を組み立てて管そのものをつくり、間隙に充填材を入れるのは製管工法です。形成工法と取り違えないようにします。

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出典・参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和7年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期) 問題」
  • 下水道管渠の更生工法の分類(反転工法・形成工法・製管工法・さや管工法):下水道管路施設の更生に関する工法分類

※ 問題文は転載していません。工法の分類・しくみは標準的な内容で、最新の基準・指針で確認してください。

ゼロから学ぶ土木施工管理 編集部

この記事を書いた人

ゼロから学ぶ土木施工管理 編集部

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や各分野の技術指針に照らして整理しています。

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