編集部
ガントチャートとバーチャート、似た棒グラフで混乱しませんか?横軸が達成度かカレンダーかで別物です。種類ごとの「何が分かるか」を押さえましょう。
この記事の要点
工程表には、横線式(ガントチャート・バーチャート)・曲線式・ネットワーク式・斜線式があります。
種類ごとに「何が分かるか」が違います。過去問での問われ方も押さえます。
工程表は、工事の作業の予定や進み具合を表す図です。いくつかの種類があり、得意なことが違うので、目的に合わせて使い分けます。
工程表には、横線式(ガントチャート・バーチャート)・曲線式・ネットワーク式・斜線式があり、種類ごとに分かることが異なります。
表し方によって、大きく次のように分かれます。
それぞれ「何が分かるか」が違います。
| 工程表 | 特徴 |
|---|---|
| ガントチャート | 各作業の進捗率(達成度)が分かる。所要日数や作業の順序は分からない |
| バーチャート | 各作業の工期(いつからいつまで)が分かり、作成が簡単。作業どうしの関連は分かりにくい |
| 曲線式(出来高累計曲線) | 工事全体の出来高の進み具合を管理できる |
| ネットワーク式 | 作業の順序や関連、工期への影響が明確に分かる。作成はやや複雑 |
| 斜線式(座標式) | トンネルなど線状に長い工事に向く |
進捗率だけを手早く見るならガントチャート、作業の日程ならバーチャート、全体の出来高なら曲線式が向きます。作業どうしの関連や、どの作業の遅れが工期に響くかを知りたいときは、ネットワーク式工程表を使います。
混同しやすい用語
ガントチャート と バーチャート
どちらも横線(棒)で表しますが、横軸が違います。ガントチャートは、横軸が達成度(進捗率)で、各作業が今どこまで進んだかを表します。バーチャートは、横軸が日時(カレンダー)で、各作業をいつからいつまで行うかを表します。進み具合を見るのがガントチャート、日程を見るのがバーチャート、と整理できます。
工程表は、種類とその特徴の組み合わせが正誤判定で問われます。引っかけは、ある工程表で「分かること」を別の工程表のものとすり替える型が中心です。
| 出題年度・級(問番) | 問われ方(引っかけの核心) |
|---|---|
| 平成22年度 1級(No.12) | 各工程表とその特徴の対応(適当でないものを選ぶ)。ガントチャート=進捗率、バーチャート=工期、曲線式=全体出来高、ネットワーク=作業の関連・順序。特徴を別の工程表のものとすり替えた肢が誤り。 |
| 頻出論点(ガント?バー) | ガントチャートは各作業の進捗率(達成度)、バーチャートは各作業の工期(日程)。横軸が達成度か日時かで別物。作業どうしの関連はどちらも分かりにくい。 |
| 頻出論点(ネットワーク式) | 作業の順序・関連・クリティカルパスが分かり、ある作業の遅れが工期に与える影響をとらえやすい。 |
| 頻出論点(斜線式) | 斜線式(座標式)はトンネルなど線状に長い工事に向く。 |
ガントチャートやバーチャートで「作業どうしの関連やクリティカルパスが分かる」とする記述は誤りです。作業の関連・順序・工期への影響が分かるのはネットワーク式で、ガントチャートは進捗率、バーチャートは工期を表します。各工程表の長所を入れ替えるのが引っかけの定番です。
問題:ガントチャートは、各作業の進捗率は分かるが、作業どうしの関連は分からない。(平成22年度 1級 No.12)
〇か×か。
答え:〇
ガントチャートは進捗率(達成度)を表します。作業どうしの関連や工期への影響が分かるのはネットワーク式です。
問題:ネットワーク式工程表は、ある作業の遅れが工期にどう影響するかをとらえやすい。
〇か×か。
答え:〇
ネットワーク式は作業の順序・関連を表すため、遅れが工期に与える影響を早く正確にとらえられます。
問題:斜線式(座標式)工程表は、トンネルのように線状に長い工事に向く。
〇か×か。
答え:〇
斜線式(座標式)は、工事区間が線状に長く、一定方向に進む工事に向きます。
工程表には、横線式・曲線式・ネットワーク式・斜線式があります。
進捗率はガントチャート、日程はバーチャート、出来高は曲線式、関連はネットワーク式と、分かることで使い分けます。
種類と特徴の組み合わせが、過去問でよく問われます。
参考資料
※ 種類・特徴は標準的な内容です。基準の改定や現場条件で変わるため、最新の資料で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年6月