ゼロから学ぶ土木施工管理

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品質管理は過去問でどう問われる?

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編集部

品質特性は何で選ぶか、考えたことはありますか?「完成してから分かる」では手遅れです。施工中に早く結果が分かるものを選ぶのがコツです。

この記事の要点

品質管理は、PDCAを回して品質を一定に保つ管理です。品質特性→品質標準→作業標準の順で進めます。

分析にはQC七つ道具を使います。過去問での問われ方も押さえます。

品質管理は、構造物の品質を決められた基準に保つための管理です。計画的に進める手順と、分析の道具を押さえます。

品質管理は、PDCAを回して品質を一定に保つ管理で、品質特性→品質標準→作業標準の順で進めます。

品質管理の進め方

品質管理は、計画(Plan)・実施(Do)・確認(Check)・処置(Action)のPDCAをくり返して進めます。具体的な手順は次のとおりです。

  1. 品質特性を決める(何で品質を見るか)
  2. 品質標準を決める(どのくらいの品質を目標にするか)
  3. 作業標準を決める(その品質を守る作業方法・順序)
  4. 作業を実施し、データをとって確認する

品質特性は、工程の状態を総合的に表し、測定しやすく、できるだけ早く結果が得られるものを選びます。品質標準は、品質がある値の付近にばらつくことを考えて、余裕を持った目標にします。

QC七つ道具

品質のデータを分析する代表的な道具が、QC七つ道具です。

  • パレート図…不良などを多い順に並べ、重点項目を見つける
  • 特性要因図…原因(要因)と結果(特性)の関係を整理する
  • ヒストグラム…データのばらつき(分布)を見る
  • 散布図…2つのデータの関係(相関)を見る
  • 管理図…工程が安定しているかを時間で見る
  • チェックシート…データを記録・集計する
  • グラフ…数量を分かりやすく表す
特性要因図(魚の骨図)の模式図 特性 要因 要因 要因 要因
特性要因図(魚の骨図)の模式図。背骨の先に結果(特性)、枝に原因(要因)を書き出します。

混同しやすい用語

パレート図 と 特性要因図

どちらもQC七つ道具ですが、目的が違います。パレート図は、不良や欠点を件数の多い順に棒で並べ、累積を折れ線で示して、重点的に対策すべき項目を見つける図です。特性要因図は、ある結果(特性)に対して、どんな原因(要因)が関わっているかを魚の骨のように整理する図です。重点項目を探すのがパレート図、原因を洗い出すのが特性要因図、と整理できます。

過去問でどう問われたか

品質管理は、進め方の手順と、品質特性の選び方が正誤判定で問われます。引っかけは、順序や望ましい条件を逆にする型が中心です。

  • 順序すり替え型:手順を「品質標準→品質特性→作業標準」とする(正=品質特性→品質標準→作業標準)。
  • 逆設定型:品質特性を「完成後に結果が分かるもの」とする(正=施工中にできるだけ早く結果が得られるもの)。
出題年度・級(問番)問われ方(引っかけの核心)
平成24年度 1級(No.25)品質管理の用語と手順。品質特性を決め→品質標準を決め→作業標準を定める順で進める。「品質標準→品質特性」と順序を入れ替えた肢が誤り。
頻出論点(品質特性)品質特性は、工程の状態を総合的に表し、測定しやすく、できるだけ早く結果が得られるものを選ぶ。「完成後に結果が分かるもの」は誤り。
頻出論点(QC七つ道具)パレート図=重点項目を見つける、特性要因図=原因の洗い出し、ヒストグラム=ばらつき、管理図=工程の安定。道具と用途を取り違える肢に注意。

品質管理の手順を「品質標準→品質特性」とする、品質特性を「完成後に結果が分かるもの」とする記述はいずれも誤りです。手順は品質特性→品質標準→作業標準、品質特性は施工中に早く結果が得られるものを選びます。順序や望ましい条件を逆にするのが引っかけの定番です。

理解度チェック

問題:品質特性は、できるだけ早く結果が得られるものを選ぶのが望ましい。

〇か×か。

答え:

完成後に結果がわかるのでは手遅れです。施工中に早く結果が得られ、処置をとりやすい特性を選びます。

問題:品質管理の手順は、品質標準を決めてから品質特性を決める。(平成24年度 1級 No.25)

〇か×か。

答え:×

順序が逆です。まず品質特性を決め、次に品質標準、そして作業標準を決めます。

問題:パレート図は、不良などを多い順に並べて、重点的に対策すべき項目を見つける図である。

〇か×か。

答え:

パレート図は件数の多い順に並べ、累積を示して重点項目を見つけます。原因を整理するのは特性要因図です。

まとめ

品質管理は、PDCAを回して品質を一定に保つ管理です。

品質特性→品質標準→作業標準の順で進め、品質特性は早く結果が得られるものを選ぶのが要点です。

QC七つ道具の使い分けが、過去問でよく問われます。

参考資料

  • 国土交通省「土木工事施工管理基準」
  • 日本規格協会「QC七つ道具」関連資料

※ 手順・道具は標準的な内容です。基準の改定や現場条件で変わるため、最新の資料で確認してください。

ゼロから学ぶ土木施工管理 編集部

この記事を書いた人

ゼロから学ぶ土木施工管理 編集部

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

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