ゼロから学ぶ土木施工管理

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CBRは過去問でどう問われる?設計CBRと修正CBRの違い

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編集部

設計CBRと修正CBR、名前が似ていてどっちがどっちか分からなくなりませんか?「何を測って、何に使うか」で分けると、すっきり整理できます。

この記事の要点

CBRは、路床・路盤の支持力(地面の強さ)を表す指数です。値が大きいほど、地面が丈夫だといえます。

路床を測る設計CBRは舗装の厚さの決定に、路盤材料を測る修正CBRは材料の選定に使い、対象と用途が違います。

舗装は、地面(路床)の上に造ります。地面が丈夫なら舗装は薄くてよく、弱ければ厚くする必要があります。この地面の強さを数値にしたものがCBRです。

CBRは、路床・路盤の支持力(強さ)を表す指数で、値が大きいほど丈夫です。

CBRには、何を測って何に使うかで、設計CBR・修正CBR・現場CBRがあります。とくに設計CBRと修正CBRの違いがよく問われます。

設計CBRと修正CBRの違い

対象とする層と、何に使うかを断面で見ると分かりやすくなります。

設計CBRと修正CBRの対象(模式図) 路盤(材料) 路床(地盤) 修正CBR 路盤材料の選定 設計CBR 舗装厚の決定
設計CBRと修正CBRの対象(模式図)。設計CBRは路床を測って舗装厚を決め、修正CBRは路盤材料が使えるかを判定します。

設計CBR

設計CBRは、路床を対象に支持力としてのCBRを求め、アスファルト舗装の厚さやコンクリート舗装の構造を決めるために使います。地面が弱い(設計CBRが小さい)ほど、舗装を厚くします。

修正CBR

修正CBRは、路盤や盛土に使う材料が適切かを評価し、材料を選ぶために使います。材料を最大乾燥密度の95%に締め固めた状態でCBRを求めます。

現場CBR

現場CBRは、現場で路床の支持力を測り、おもに品質管理・施工管理に使います。

3つのCBRを表で比較

種類 測る対象 おもな用途
設計CBR 路床 舗装の厚さ・構造の決定
修正CBR 路盤・盛土の材料 材料の評価・選定(最大乾燥密度の95%に締固め)
現場CBR 現場の路床 品質管理・施工管理

混同しやすい用語

CBR と 安定度

どちらも「強さ」に関わる指数で、混ざりやすいです。CBRは、路床・路盤という地面の支持力を表し、CBR試験で求めます。安定度は、アスファルト混合物そのものの強さを表し、マーシャル安定度試験で求めます。地面の強さか、混合物の強さかで分かれます。

過去問でどう問われたか

CBRは、路床・路盤の品質管理試験のなかで、対象と用途の取り違えがよく問われます。引っかけは大きく3型です。

  • ①設計CBRと修正CBRの取り違え(路床を測る設計CBR、路盤材料を測る修正CBRを入れ替える)
  • ②路床の評価指標の取り違え(路床は支持力=設計CBRで評価。混合物の指標と混同させる)
  • ③CBRと安定度の取り違え(地面の支持力=CBR、混合物の強さ=マーシャル安定度)
年度・級・No.問われ方/引っかけ
令和6年度 1級 No.15修正CBR試験=締固め度における路盤材料の支持力値を知り、材料選定の指標とする(正しい記述)←修正CBR=材料選定・正答?(誤りはプルーフローリングの肢)
令和5年度 1級 No.15路床・路盤の試験の目的。修正CBRを路盤材料の選定の指標とする(試験の目的の取り違えを問う)←設計/修正の役割・正答?
平成27年度 2級 No.56アスファルト混合物の安定度を「CBR試験」で求める=誤り(安定度はマーシャル安定度試験、CBRは路床・路盤の支持力)←CBRと安定度のすり替え
平成24年度 1級 No.27路床築造工法の選定指標に「動的安定度(混合物のわだち掘れ抵抗の指標)」=誤り(路床は支持力=設計CBRで評価)←路床の評価指標・正答?

核心は2つです。設計CBRは路床を測って舗装厚を決め、修正CBRは路盤材料を選ぶ(対象と用途を入れ替えると誤り)。そしてCBRは地面(路床・路盤)の支持力、安定度はアスファルト混合物の強さです。測る対象を取り違えた記述が、誤り肢になります。

理解度チェック

問題:設計CBRは、路床の支持力を求め、舗装の厚さを決めるために使う。

〇か×か。

答え:

設計CBRは路床を対象に支持力を求め、アスファルト舗装の厚さやコンクリート舗装の構造を決めます。

問題:修正CBRは、路盤や盛土に使う材料が適切かを評価するために用いる。

〇か×か。

答え:

修正CBRは、材料を最大乾燥密度の95%に締め固めた状態でCBRを求め、路盤材料などの評価・選定に使います(令和5年度 1級 No.15・令和6年度 1級 No.15)。

問題:アスファルト混合物の安定度は、CBR試験で求める。

〇か×か。

答え:×

安定度はマーシャル安定度試験で求めます。CBRは路床・路盤の支持力を測る試験です(平成27年度 2級 No.56)。

問題:構築路床の工法を選ぶときの指標として、動的安定度を用いる。

〇か×か。

答え:×

路床は支持力(設計CBR)で評価します。動的安定度はアスファルト混合物のわだち掘れ抵抗の指標で、路床の指標ではありません(平成24年度 1級 No.27)。

まとめ

CBRは、路床・路盤の支持力を表す指数です。

設計CBRは路床を測って舗装厚を決め、修正CBRは路盤材料が使えるかを判定するのが違いです。

設計/修正の対象・用途と、CBRと安定度の試験の対象が、過去問で繰り返し取り違えさせられます。路盤の工法は路盤の工法の違い、品質管理の試験は舗装の品質管理もあわせて確認すると、材料・支持力・管理がつながります。

参考資料

  • 公益社団法人 日本道路協会「舗装設計施工指針」「舗装調査・試験法便覧」
  • JIS A 1211(CBR試験方法)

※ 試験の対象・用途は標準的な考え方です。具体的な数値・手順は最新の便覧・規格で確認してください。

ゼロから学ぶ土木施工管理 編集部

この記事を書いた人

ゼロから学ぶ土木施工管理 編集部

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

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