ゼロから学ぶ土木施工管理

ゼロから学ぶ土木施工管理
  1. HOME > 道路・舗装 > アスファルト舗装の構成は過去問でどう問われる?

アスファルト舗装の構成は過去問でどう問われる?

編集部キャラクター

編集部

表層、基層、路盤、路床…層が多くて、どれがどんな役割か分からなくなりませんか?上から順に「荷重をどう受けて、下にどう伝えるか」で追うと、つながって覚えられます。

この記事の要点

アスファルト舗装は、上から表層・基層・路盤・路床の順で構成されます。上の層が受けた交通荷重を、下の層へ少しずつ分散して伝えていきます。

各層の役割を上から順に並べ、過去問での問われ方まで押さえます。

アスファルト舗装は、1枚の板ではなく、役割の違う層を重ねて造られています。上の層ほど交通に直接さらされ、下の層ほど荷重を支える地盤に近づきます。

アスファルト舗装は、上から表層・基層・路盤・路床の順に重なり、交通荷重を上から下へ分散して伝えます。

このうち、表層・基層・路盤までが「舗装」で、いちばん下の路床は舗装を支える地盤です。

各層の役割(上から順に)

断面で見ると、上の層から下の層へ荷重が伝わる流れがつかめます。

アスファルト舗装の構成と各層の役割(模式図) 表層 交通荷重を受ける・すべり抵抗 基層 荷重を路盤へ均一に伝える 上層路盤 荷重を分散して路床へ 下層路盤 (路盤は上層・下層の2層) 路床 舗装を支える地盤
アスファルト舗装の構成と各層の役割(模式図|層の厚さは実物どおりではありません)。上から下へ交通荷重を分散して伝えます。

表層

表層は、いちばん上で交通に直接さらされる層です。交通荷重を分散して下に伝えるとともに、すべりにくく平たんな路面を確保し、雨水が下にしみ込むのを防ぐ役割があります。

基層

基層は、表層の下の層です。路盤の表面の細かな凹凸(不陸)を整え、表層に加わる荷重を均一に路盤へ伝えます。

路盤

路盤は、上から伝わった交通荷重をさらに分散して、下の路床へ伝える層です。一般に上層路盤と下層路盤の2層に分け、それぞれに路盤の工法(粒度調整や安定処理)があります。

路床

路床は、舗装を支える地盤で、舗装の下面から約1mの部分をいいます。舗装と一体になって交通荷重を支え、その下の路体へ荷重を伝えます。

各層の役割を表で比較

おもな役割 区分
表層 交通荷重を受ける・すべり抵抗・防水 舗装
基層 不陸を整え、荷重を路盤へ均一に伝える 舗装
路盤(上層・下層) 荷重を分散して路床へ伝える 舗装
路床 舗装を支える地盤(下面から約1m 地盤

混同しやすい用語

路盤 と 路床

名前が似ていますが、区分が違います。路盤は表層・基層を支える「舗装の一部」で、砕石などを締め固めて造ります。路床は路盤の下にある「地盤」で、舗装の下面から約1mの部分です。舗装の一部か、舗装を支える地盤かで分かれます。

路床の施工

路床は、舗装の支持力を左右する大切な層です。盛土でつくる盛土路床では、1層の仕上り厚さを20cm以下を目安に敷き均し、過転圧による強度低下を招かないよう十分に締め固めます。1層40cmなどとするのは厚すぎで誤りです。

支持力が足りないときは、良質土に入れ替える置換え工法や、セメント・石灰による安定処理で構築路床をつくります。路床の強さはCBRで確認し、締固め試験ではありません。

過去問でどう問われたか

舗装の構成は、各層の役割・区分と、路床の施工が問われます。引っかけは大きく3型です。

  • ①層の区分のすり替え(路盤は舗装の一部、路床は地盤、を取り違える)
  • ②盛土路床の厚さのすり替え(1層の仕上り厚さ20cm以下、を「40cm」とする)
  • ③路床の強さの試験のすり替え(CBR試験、を「締固め試験」とする)
年度・級・No.問われ方/引っかけ
令和7年度 2級 No.24盛土路床の1層の敷均し厚さを「仕上り厚さ40cm以下」=誤り(1層の仕上り厚さ20cm以下が目安)←路床の厚さ・正答?
令和7年度 2級 No.55路床の強さの確認に「締固め試験」=誤り(CBR試験などで確認)←路床の強さ・正答?
令和6年度 1級 No.32盛土路床は過転圧による強度低下を招かないよう十分締め固める(正しい記述)←路床の施工・正答?
平成28年度 1級 No.27路床の施工(置換え工法・盛土/切土路床の仕上げ・安定処理による構築路床)←路床の施工

核心は3つです。路盤は舗装の一部、路床は舗装を支える地盤、盛土路床は1層の仕上り厚さ20cm以下、路床の強さはCBRで確認(締固め試験ではない)。層の区分・厚さ・試験を取り違えた記述が、誤り肢になります。

理解度チェック

問題:アスファルト舗装は、上から表層・基層・路盤・路床の順に構成される。

〇か×か。

答え:

上から表層・基層・路盤(上層・下層)・路床の順です。上の層が受けた荷重を下の層へ分散して伝えます。

問題:路床は、表層・基層とともに「舗装」に含まれる層である。

〇か×か。

答え:×

路床は舗装を支える地盤で、舗装には含まれません。舗装は表層・基層・路盤までです。

問題:基層は、路盤の不陸を整え、表層に加わる荷重を路盤に均一に伝える役割をもつ。

〇か×か。

答え:

基層は表層の下で、路盤の表面の凹凸を整え、荷重を路盤へ均一に伝えます。

問題:盛土路床は、1層の仕上り厚さを40cm以下を目安に敷き均す。

〇か×か。

答え:×

盛土路床の1層の仕上り厚さは20cm以下が目安です。過転圧による強度低下を招かないよう十分に締め固めます(令和7年度 2級 No.24)。

まとめ

アスファルト舗装は、上から表層・基層・路盤・路床で構成されます。

表層が荷重を受け、基層・路盤で分散して伝え、路床(地盤)が支える。路盤は舗装の一部、路床は舗装を支える地盤という流れです。

盛土路床は1層の仕上り厚さ20cm以下、路床の強さはCBRで確認します。路盤をくわしく分けると工法が変わり、表層には用途に応じたアスファルト混合物の種類を使います。

参考資料

  • 一般社団法人 日本アスファルト協会「入門講座」
  • 公益社団法人 日本道路協会「舗装施工便覧」

※ 各層の役割・厚さは標準的な考え方です。基準の改定や現場条件で変わるため、最新の資料で確認してください。

ゼロから学ぶ土木施工管理 編集部

この記事を書いた人

ゼロから学ぶ土木施工管理 編集部

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

Topへ >>

  1. HOME > 道路・舗装 > アスファルト舗装の構成は過去問でどう問われる?