編集部
表層、基層、路盤、路床…層が多くて、どれがどんな役割か分からなくなりませんか?上から順に「荷重をどう受けて、下にどう伝えるか」で追うと、つながって覚えられます。
この記事の要点
アスファルト舗装は、上から表層・基層・路盤・路床の順で構成されます。上の層が受けた交通荷重を、下の層へ少しずつ分散して伝えていきます。
各層の役割を上から順に並べ、過去問での問われ方まで押さえます。
アスファルト舗装は、1枚の板ではなく、役割の違う層を重ねて造られています。上の層ほど交通に直接さらされ、下の層ほど荷重を支える地盤に近づきます。
アスファルト舗装は、上から表層・基層・路盤・路床の順に重なり、交通荷重を上から下へ分散して伝えます。
このうち、表層・基層・路盤までが「舗装」で、いちばん下の路床は舗装を支える地盤です。
断面で見ると、上の層から下の層へ荷重が伝わる流れがつかめます。
表層は、いちばん上で交通に直接さらされる層です。交通荷重を分散して下に伝えるとともに、すべりにくく平たんな路面を確保し、雨水が下にしみ込むのを防ぐ役割があります。
基層は、表層の下の層です。路盤の表面の細かな凹凸(不陸)を整え、表層に加わる荷重を均一に路盤へ伝えます。
路盤は、上から伝わった交通荷重をさらに分散して、下の路床へ伝える層です。一般に上層路盤と下層路盤の2層に分け、それぞれに路盤の工法(粒度調整や安定処理)があります。
路床は、舗装を支える地盤で、舗装の下面から約1mの部分をいいます。舗装と一体になって交通荷重を支え、その下の路体へ荷重を伝えます。
| 層 | おもな役割 | 区分 |
|---|---|---|
| 表層 | 交通荷重を受ける・すべり抵抗・防水 | 舗装 |
| 基層 | 不陸を整え、荷重を路盤へ均一に伝える | 舗装 |
| 路盤(上層・下層) | 荷重を分散して路床へ伝える | 舗装 |
| 路床 | 舗装を支える地盤(下面から約1m) | 地盤 |
混同しやすい用語
路盤 と 路床
名前が似ていますが、区分が違います。路盤は表層・基層を支える「舗装の一部」で、砕石などを締め固めて造ります。路床は路盤の下にある「地盤」で、舗装の下面から約1mの部分です。舗装の一部か、舗装を支える地盤かで分かれます。
路床は、舗装の支持力を左右する大切な層です。盛土でつくる盛土路床では、1層の仕上り厚さを20cm以下を目安に敷き均し、過転圧による強度低下を招かないよう十分に締め固めます。1層40cmなどとするのは厚すぎで誤りです。
支持力が足りないときは、良質土に入れ替える置換え工法や、セメント・石灰による安定処理で構築路床をつくります。路床の強さはCBRで確認し、締固め試験ではありません。
舗装の構成は、各層の役割・区分と、路床の施工が問われます。引っかけは大きく3型です。
| 年度・級・No. | 問われ方/引っかけ |
|---|---|
| 令和7年度 2級 No.24 | 盛土路床の1層の敷均し厚さを「仕上り厚さ40cm以下」=誤り(1層の仕上り厚さ20cm以下が目安)←路床の厚さ・正答? |
| 令和7年度 2級 No.55 | 路床の強さの確認に「締固め試験」=誤り(CBR試験などで確認)←路床の強さ・正答? |
| 令和6年度 1級 No.32 | 盛土路床は過転圧による強度低下を招かないよう十分締め固める(正しい記述)←路床の施工・正答? |
| 平成28年度 1級 No.27 | 路床の施工(置換え工法・盛土/切土路床の仕上げ・安定処理による構築路床)←路床の施工 |
核心は3つです。路盤は舗装の一部、路床は舗装を支える地盤、盛土路床は1層の仕上り厚さ20cm以下、路床の強さはCBRで確認(締固め試験ではない)。層の区分・厚さ・試験を取り違えた記述が、誤り肢になります。
問題:アスファルト舗装は、上から表層・基層・路盤・路床の順に構成される。
〇か×か。
答え:〇
上から表層・基層・路盤(上層・下層)・路床の順です。上の層が受けた荷重を下の層へ分散して伝えます。
問題:路床は、表層・基層とともに「舗装」に含まれる層である。
〇か×か。
答え:×
路床は舗装を支える地盤で、舗装には含まれません。舗装は表層・基層・路盤までです。
問題:基層は、路盤の不陸を整え、表層に加わる荷重を路盤に均一に伝える役割をもつ。
〇か×か。
答え:〇
基層は表層の下で、路盤の表面の凹凸を整え、荷重を路盤へ均一に伝えます。
問題:盛土路床は、1層の仕上り厚さを40cm以下を目安に敷き均す。
〇か×か。
答え:×
盛土路床の1層の仕上り厚さは20cm以下が目安です。過転圧による強度低下を招かないよう十分に締め固めます(令和7年度 2級 No.24)。
アスファルト舗装は、上から表層・基層・路盤・路床で構成されます。
表層が荷重を受け、基層・路盤で分散して伝え、路床(地盤)が支える。路盤は舗装の一部、路床は舗装を支える地盤という流れです。
盛土路床は1層の仕上り厚さ20cm以下、路床の強さはCBRで確認します。路盤をくわしく分けると工法が変わり、表層には用途に応じたアスファルト混合物の種類を使います。
参考資料
※ 各層の役割・厚さは標準的な考え方です。基準の改定や現場条件で変わるため、最新の資料で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年6月