ゼロから学ぶ土木施工管理

ゼロから学ぶ土木施工管理
  1. HOME > 道路・舗装 > アスファルト舗装の継目は過去問でどう問われる?

アスファルト舗装の継目は過去問でどう問われる?

編集部キャラクター

編集部

縦継目と横継目、どっちが道路に沿う向きか分からなくなりませんか?「道路に沿うか、横切るか」で覚え、施工の注意点とセットで押さえましょう。

この記事の要点

継目は、舗装をつなぎ合わせる部分です。縦継目は道路に沿う向き(車線の境)、横継目は道路を横切る向き(施工の終わりや中断)にできます。

継目は弱くなりやすいので、上下層の継目を重ねずにずらす、タックコートで密着させるなどの注意が要ります。過去問での問われ方まで押さえます。

アスファルト舗装は、一度に全部を敷けないため、必ず継ぎ目ができます。継目は雨水が入りやすく弱点になりやすいため、施工に注意が要ります。

継目には、道路に沿う縦継目と、道路を横切る横継目があります。

車線ごとに分けて舗装するときにできるのが縦継目、施工を終えたり中断したりするときにできるのが横継目です。

縦継目と横継目

向きの違いを上から見た図でつかむと、混乱しにくくなります。

縦継目と横継目(上から見た模式図) 走行方向 縦継目(道路に沿う) 横継目(道路を横切る)
縦継目と横継目(上から見た模式図)。走行方向に沿うのが縦継目、横切るのが横継目です。

縦継目

縦継目は、道路に沿う向き(延長方向)の継目で、車線ごとに分けて舗装するときにできます。先に施工した側の端を切り直し、粗骨材を取り除いてから、新しい混合物を重ねて敷き均します。縦継目の仕上がりの良否は、走行性に直接影響します。

横継目

横継目は、道路を横切る向き(横断方向)の継目で、その日の施工を終えたり中断したりするときにできます。仕上がりの平たんさに影響しやすいので、ていねいに仕上げます。

継目の施工で注意すること

継目は弱点になりやすいため、施工にいくつかの注意点があります。

横継目は、補修や延伸の場合を除いて、下層の継目と上層の継目の位置を重ねず、ずらして施工します。重ねると、その線に沿って弱くなるためです。

継目の接触面はよく清掃し、タックコートを塗ってから新しい混合物を敷き、締め固めて密着させます。継目に塗るのはタックコートで、プライムコートではありません。プライムコートは路盤と上の層をなじませるもので、塗る場所が違います。

1日の施工を終えたり中断したりするときにできるのは横継目です。中断のときに縦継目を設けるとする記述は誤りです。

混同しやすい用語

継目(アスファルト舗装)と 目地(コンクリート舗装)

どちらも「つなぎ目」で混ざりやすいです。継目は、アスファルト舗装を敷くときにできる施工上のつなぎ目で、密着させて一体にします。目地は、コンクリート舗装の版の伸縮やひび割れに対応するため、あらかじめ設けるすき間です。

継目は過去問でどう問われた?

継目は、1級・2級ともに、上下層の継目位置・継目に塗るコート・継目の向きが正誤判定で問われます。

年度・級(No.)問われ方引っかけ(正誤の分かれ目)
令和6年・2級後期(No.25)アスファルト舗装の施工継目・構造物の接触面に「プライムコート」を塗布は誤り(正=タックコート・正答?)
令和5年・1級(No.29)基層・表層の施工施工の中断時に「縦継目」を設けるは誤り(中断時は横継目)。縦継目の仕上りは走行性に影響(正答?)
平成28年・1級(No.30)表層・基層の施工下層の継目の上に上層の継目を「重ねる」は誤り(重ねずにずらす)
平成25年・2級後期(No.20)アスファルト舗装の施工横継目で下層と上層の継目位置を「合わせる」は誤り(ずらす・正答?)

年度をまたいで問われる核心は上下層の継目の位置です。下層と上層の継目は重ねず、ずらして施工するのがポイントです。「位置を合わせる・重ねる」という記述は誤りになります。継目に塗るのはタックコートで、プライムコートではない点もくり返し問われます。

理解度チェック

問題:縦継目は道路に沿う向き、横継目は道路を横切る向きの継目である。

〇か×か。

答え:

縦継目は延長方向(車線の境)、横継目は横断方向(施工の終わりや中断)にできます。

問題:横継目は、下層の継目と上層の継目の位置を合わせて施工する。

〇か×か。

答え:×

横継目は、補修・延伸の場合を除いて、下層と上層の継目を重ねず、ずらして施工します。重ねるとその線に沿って弱くなります。

問題:継目の接触面は、よく清掃してタックコートを塗ってから新しい混合物を敷く。

〇か×か。

答え:

継目は弱点になりやすいので、接触面を清掃しタックコートで密着させてから締め固めます。

問題:継目や構造物との接触面には、プライムコートを塗布してから舗設し密着させる。

〇か×か。

答え:×

接触面に塗るのはタックコートです。プライムコートは路盤と上の層をなじませるもので、塗る場所が違います。令和6年度の2級でも、この取り違えが問われました。

まとめ

継目は、舗装をつなぎ合わせる弱点になりやすい部分です。縦継目は道路に沿う向き、横継目は道路を横切る向きで、上下層の継目はずらして施工します。

過去問では、上下層の継目をずらすこと、継目に塗るのはタックコート(プライムコートは誤り)、中断時は横継目になることが問われます。

継目に塗るコートは、プライムコートとの違いをふくめて押さえます。締固めの初転圧・二次転圧・仕上げ転圧の違い、コンクリート舗装の目地との違いもあわせて確認すると、施工の流れがつながります。

参考資料

  • 公益社団法人 日本道路協会「舗装施工便覧」
  • 国土交通省「土木工事共通仕様書」

※ 継目の施工は標準的な考え方です。基準の改定や現場条件で変わるため、最新の便覧・仕様書で確認してください。

ゼロから学ぶ土木施工管理 編集部

この記事を書いた人

ゼロから学ぶ土木施工管理 編集部

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

Topへ >>

  1. HOME > 道路・舗装 > アスファルト舗装の継目は過去問でどう問われる?